早いモノ勝ちの鳥もつ煮。
2010年 10月 09日
流行りモノだって旨いし話題性もあるし、
鳥もつ煮、商品化してみました。
甲府はお隣だし、静岡にも、ちょっと前までは、同じようなお惣菜もあったし、
なにしろ、旨そうだし、簡単に商品化できそうってとこが動機かな。
原料は、鶏の内臓、レバー、ハツ、砂肝、そして玉道。
玉道とは、卵管と卵巣。
ブロイラーってのは、「若鶏」って言うくらいだから、
生物としては、成熟する前に屠鳥されてしまう。
つまり、成熟した個体にしかない卵巣、卵管の玉道は、
ブロイラーの工場からは、発生しないってことである。
採卵鶏の鶏があばあちゃんになって、卵を産まなくなり、
廃鶏として、鶏がらとかスープとかの原料にするために屠鳥した場合にのみ、
玉道は発生するので、一般の鶏肉や内臓とは流通が違うのである。
そんなんで、この鳥もつ煮に欠かせない玉道を確保するのに、
結構難儀したが、甲府の街はもちろん、
ここぞとばかりに、皆、考えることは同じ、
原料の手配は、早いモノ勝ちの状況だった。
味を決めるのは、そんなに難しいことはなく、
ただ、砂肝の筋の処理や、全体を柔らかく仕上げるのに工夫が必要だったくらい。
なにしろ、原料の手配同様、販売もこういう商品は早いモノ勝ち。
ゆっくりと開発している時間もないのだ。
まあ、4、5回の試作と試食を繰り返し、
ほぼ1週間で、出来上がり。
元々、蕎麦屋のつまみ。
ちょっと濃い目の味は、静岡でもウケそうだが、
あまりに簡単に商品化できちゃうから、
以前の焼そばやホルモンやおでんのように、
大手のメーカーが、商品化してくることってあまりないんじゃないかと。
それにしても、毎日、焼酎で鳥もつ煮だと、
やっぱり、ちょっと飽きてくるんだよな。
うちの母の自慢料理、牛すじ煮、ホルモン煮、鶏モツ煮。今回の帰省では前二つをリクエストして作っておいてもらいましたが、次回は鶏モツ煮を注文したくなりました。
ウチのお袋も、こういう煮込み料理、よくしてくれます。
甲府の鳥もつ煮は、この玉道がメインと言うか、アクセントになっていますので、これを欠くわけにはいきません。
ひと袋にひとつ、必ず入るようにしてあります。