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お誕生日にミシュラン一つ星。

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誕生日からは5日も経っているし、帰ってきてからも数日過ぎ、
やっと、いろんな事が一段落で香港日記始めます。
一発目は、誕生日に気合入れて行った香港ミシュランの一つ星、胡同。
「フートン」とか「ウートン」とか発音するが、
意味は、中国に昔からある長屋のことらしい。
実はここ2回目、
前回の時には、ちょっと雰囲気に飲まれた感があったけど、
いろんな人生経験という場数を踏み、今回はバッチリ予約を入れて堂々の入場。
プロムナードでシンフォニーオブライツを楽しんだ後の20時も遅い時間のためか、
お客も、白人さんと地元のセレブっぽい人たちばかりで日本人の姿なし。
ゆっくりと、バカ話しをしながら、28階からの夜景と一つ星の料理を楽しめた。
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ビールで一息ついた後、泡々のアテには、
その泡でリンスされた帆立にザボンとミントが乗った雲海白玉。
ところで、あちらのメニューは英語と漢字。
だから、メニュー選びは勘と経験と度胸に、ちょっとしたイメージ力(リョク)が必要。
ちなみに、雲海白玉の英語表記は、
Scallops Tossed with Pomelo Segments、
「こま切れのザボンが乗った帆立」・・・英語はそのまま、
「漢字の雲海ってなんのことだツ」って気がするが、
なんとなく漢字の方がロマンチックで楽しい。
もうひとつ頼んだ前菜は、銀勾釣魚。
英語では、Dried Shrimp & Chinese Chives Salad、
でえ、この干し海老が絶品。
大きさも干し海老としてはかなりの大きさだが、
おウチシェフがこの後、この干し海老を探して香港の街を彷徨うことになるほど。
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この時期の香港は、どっちかと言うとオフシーズン。
街には一日中靄が立ち込め、
滞在4日間の間、お陽さまを見ることはほとんどなく、
日中でも結構寒い。
おウチシェフの2日目の朝イチの作業は、コートを買うことだったりした。
夜はさらに冷え込み、28階のハーバービューのテーブルからは、
香港島のセントラルの夜景がチラチラと霞んで、
はっきり見える夜景もいいが、
こちらもなんとなく趣があって、お酒をチリワインの白に代えて、まったりとしていると、
現実から逃避したくなる程心地良くなる。
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さて、ほどよく酔いも回ってきてメインには、
蒸した白身魚に餡かけして熱ッい葱オイルかゴマ油を掛け回したのを食いたいと思い、
拙い英語でいろいろとサービスのスタッフに聞いてみると、
お勧めはこれだと言われたのが、見龍在田。
チャン語だけでは、まったくの意味不明だが、
英語表記では、
Wunan Style Steamed Cod Fillet
(Tossed with Crispy Fermented Bean & Dried Chill)、とあり、
雲南スタイルの蒸し鱈でドライドの豆とチリが乗ってる、らしい。
スティームド、コッドフィッシュのフィレ、このふたつの単語だけで、
「よし、これだツ」とオーダーしたが、
運ばれてきたのは、上の写真の通り。
なんか乾煎りされて香ばしくなった細かいピーナッツが掛った下には、
しかし、絶品の蒸し鱈が。

そして、もう一品のメインが、先頭のタイガープロウン。
これには、游龍戯水とあり、
また出てきた龍だが、チャン語では遊んで水に戯れるとあるが、
英語では、Tiger Prawn with Sichuan Chill Sauceと、
イマイチ、上っ面をなぞっただけの表記でピンとこなかったが、
実際のは、この迫力。
写真では分かりづらい大きさ、頭を取っても有に20cmはあり、
辛目の四川のソースをたっぷり付けてガブっとやれば、
28階からの見晴しとともに、なんか勝った気分。
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と、ここまで来たが、なんとなくモノ足りなさもあり頼んだのが、桂花火舫。
英語表記はやたら長く、
Shanghai Style Honey Glazed Ham with Lotus Seed
& Osmanthus Flower Sause Served with Steamed Bread Rolls。
当地でハムと言えば、オートマティカリーで金華ハム。
要は、金華ハムに金木犀の花とハスの種のハチミツソースを掛けたのを、
中華まんで挟んで食え、的なモノ。
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そして〆はやっぱりご飯。
と、安易にオーダーしたのが、胡同米飯。
なんのことはない、胡同のオリジナルご飯らしいが、
サービスのオニーチャンが何度も「Very Hot!」、「You OK?」を連発。
ちょっと?マークだったが、食ってみると、仰る通り辛い!
ちなみに英語表記では、
Spicy Friedrice with Prawn Meat, Chilli Oil & Fennel Seedとある。
「辛いって書いてあるじゃん」ってわけだが、
見た目以上に酔いも醒めるほど辛い。
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人生区切りの誕生日に、香港にいることも楽しいが、
その香港で夜景を眺めながら、ミシュラン一つ星の美味しい料理を頂く。
「きっとバチが当たる」と、おウチシェフに言われながらも、
「へッ」とか言いながら、
そろそろ深夜になろうとしている香港の繁華街を、
まるで自分ちにいるように千鳥足でホテルに帰るオッサンの脇をしっかりと支えながら、
おウチシェフが「チッ」とか言うのが、ちらっと聞こえたような気がした。

胡同Hutong
香港九龍半島尖沙咀 北京道
One Peking 28F
TEL;+852-3428-8342
12:00~15:00、18:00~Midnight
10%のSVC込みでふたりでHKD2,033.00也。
Commented by まるち at 2012-02-16 09:53 x
なんだか・・・最近のアタシはヒガミっぽい。
なんだか、だぎんさんが憎らしい。
夜景でも星メシでもない!きっとおウチ様を独り占めしてるからだ!!
チッ
なんだか変なやきもちだなぁ。
Commented by tadano_buta at 2012-02-16 19:54
>まるちさま、毎度。
子供の頃から独り占めはイケナイと躾られてきました。
おウチシェフの山分け、応談可です。
Commented by いっこさん at 2012-02-25 09:45 x
まだ2ヶ月少々しか経っていないのにすでに懐かしい香港の風景。One Peking28階からはハーバーの夜景がこんな風に見えるのね、ってロマンチックな写真というか誕生日だったのですね。
冒頭の海老さん、両手で手づかみで中のミソまでしゃぶりつくしたい!
Commented by tadano_buta at 2012-02-26 21:34
>いっこさん、毎度。
ハーバーの眺めは、ワン・ペキンからの夜景も良かったけど、
インターコンチの朝ビュッフェやスター・フェリーからの眺めも良かったですよ。
海老さんは、もちろんワシ掴みでガブリです。
by tadano_buta | 2012-02-15 22:01 | あちこちで喰う | Comments(4)

美味しくご飯を食べるために、 楽しくお酒を飲むために!


by tadano_buta