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さくめ 浜松市北区三ヶ日町

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ホントは浜松のフルーツ・パークへ行くつもりで出掛けたんだけど、
新東名を行くにしたがって、
目的がフルーツから鰻に代わっていくのは、まあ、当然と言えば当然。
最初から、浜松まで行ってフルーツはないでしょ。

そんなんで、じゃあ、どこ?ってことで、
新東名を浜松SAから出て、フルーツ・パークから湖西に抜ける362号線は、
実は、鰻屋街道。(勝手にオレがそう呼んでるだけだけど)
そのくらい、鰻屋が多い。
しかも、充実している。
浜松の鰻屋で一番と評判の加茂も、この街道沿いにあるし、
勝美や千草、清水屋、コジマヤ、曳船・・・
そして、年中天然鰻のさくめ。

おウチシェフは、加茂へ行きたかったみたいだったけど、
一度、車を停めて予約を入れるも、席に案内されるまでに2時間待ちの状態。
来た道を戻り、さくめに寄ると、「はい、どうぞ」的な感じ。
申し訳ないけど、加茂にキャンセルの電話を入れて、さくめの天然鰻へ。

店の玄関にも、「浜名湖産天然鰻のみ」の張り紙がしてある通りで、
メニューは、大・中・小の3SKUのみ。
運良くカウンターに席を取ると、
おウチシェフはもうかぶり付き状態。
客の注文は、「大」か「中」か「小」のみだから、
「大2、中3」って感じでオーダーが入り、
そうすると、まな板の下の大きな洗面器から、鰻を取り出し、
この時、大きさは、店のオヤジの感覚だけみたいで、
活鰻が入っている洗面器は、大も中も小も混在の状態。
で、生きたまま目打ち。
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飛び散る血とか、こういう時のおウチシェフ、なんにも気にならない様子。
「ざざッ、ざざッ」っと背開きしたら串を打ち、
ガスの焼き台に無造作に乗せ、直火焼き。
そう、蒸しはなし。
だから、割と早く、捌きだしてから焼きあがるまで30分も掛からない。
ただ、焼き台には多くて5枚しか乗らないから、
客が多くなれば、それなりに時間は掛かる。
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しかも、このオヤジ、講釈が多い。
鰻を捌きながら、カウンターにいるオレたちに向かって、
「ウチのは旨いッ」、「天然イチバンッ」、「蒸しなんてやってられっかッ」、
「その辺の大店じゃ、白焼きにして置いてるけど、ウチじゃ焼置きはしない」とか、
オレたちの鰻が焼きあがるまで、ずっとしゃべりっぱなし。
そして、「はい、どうぞ、お待たせ」と、なってからも、
「どうだ、旨いだろ」と続くが、
まあ、確かに旨い。
天然だけど、鰻臭さはまったくなく、
上品で適度な脂は、養殖とは一線を課し、
皮の薄さは天然だから、パリッとした薄皮の中のほっこりとした身の香ばしさ。
頬張る口の中は幸せそのもの。
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無言でガムシャラに食うふたりを、満足そうに見ながらニヤケル店のオヤジ。
出汁に使うという頭と、骨せんべいにする背骨を焼き台に乗せ、
次の段取りをしていくオヤジに、
「旨いよ」と言うと、
たぶん、口元で「へッ」っと言ってた気がした。

さくめ 浜松市北区三ヶ日町_d0116173_2223891.jpgうなぎ さくめ
浜松市北区三ヶ日町佐久米724-1
TEL;053-526-1758
11:00~14:30、16:30~19:00
月曜休
大 ¥3,400のコスパも大。
by tadano_buta | 2013-06-09 22:32 | 浜松で喰う | Comments(0)

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