三六 駿河区稲川
2017年 09月 22日
開口一番に板場の大将が言い、
カウンターには箸のセットがふたつ用意されていた。
「小鍋、用意しときました」。
なんのこっちゃ、まだ、ビールのオーダーもしていない。
大将の言葉を借りれば、
ひとつの鍋をつつき合うって、
なかなか、難しいらしい。
つつくのが難しいんではなく、
このお客に、ひとつの鍋をつつき合う料理を出して大丈夫か、
そんなことに気を配るそうだ。
夫婦なのか、会社の同僚なのか、はたまた愛人とか、
それぞれ、その程度にもよって違う。
ひとつの鍋をつつき合うって、提供する側には結構難しいらしい。
だったら、小鍋をふたつ用意すればいい、
でも、それだと「鍋」じゃなくなる。
ここんちの大将は思っているらしい。
名残の鱧と走りの松茸。
もう、なにも言うことはない。
幸せの極致だ。
宮城の酒をぬる燗でやる。
きょうの日中、何があったかなんて事などすっかり忘れている。
いい酒だ。
鰹と秋刀魚の刺身、
もうひと鉢には鯖と平目。
このカマスの焼き物。
まあ、カマスは普通の焼き物だが、添えられたものが良い。
まずは、富士宮の落花生。
中の実はぎっしり入っていて甘くて大きな落花生は絶品。
伊豆の青柚子は、種を取って添えてくれる。
そして、市内で獲れた銀杏。
ほこほこなのは言うまでもないが、
もしかしたら、ウチの清水さんのかとか・・・
ダシがよく取れたからスッポン風の雑炊にしようと、
どこがどうスッポン風なのかわからないが、
とりあえず、やたら旨い雑炊が出来上がり、
さあ、雑炊で呑もうかとか。
大将がグラスを持って、こっち側に来ないうちに、きょうは退散とする。
三六
静岡市駿河区稲川3‐6‐24
TEL;054‐282‐7987
17:00~22:00
月曜休
今夜のおまかせは絶品、¥18,000也。
なかでもこのお店、すごく凝ってる感じがするんですけど。 じゅるじゅる。
ウチには、たまごっつぅ~、おっとこどっこいがいますが
これがねぇ、つかえないんですよ!
こーゆー呑み方できないから・・・
いつかふたりでいきましょう!
いや、まって・・・
ふたりでだぎんさんちにおしかけましょう!
いっこさん、だぎんさんと行ってください。
私、おウチさまと後ろからついて行きますから(笑)
なんか勝手に盛り上がっていますけど、
トウキョウにはこの手の店、
ワンサカあるんじゃないですか。
ただ、お手軽なコンパニオンね。
お貸ししましょうか、おウチシェフ。
呑みの付き合いは徹底的に良いですよ。