にし与 沼津港食堂街
2007年 10月 27日
プロたちの時間が終われば、小売にも対応してくれるから、
仲卸しの店先を見てまわって、美味しそうな魚を探すのが楽しい。
散々歩き回って干物や珍味、たまには鮮魚なんかを買い込むと、
そろそろお腹が空いてくる。
そんな時には、市場の連中が連れ立って集まるような店がいい。
にし与は、看板に「とんかつ・刺身」とあるように、至極普通の雑多な食堂だ。
だから、客も市場の関係者や出入りの業者にトラック運転手ばかりである。
そんな中に混ざって喰う朝めしは何を喰っても旨いもんだ。
朝からとは思ったが、鮪のすき身丼を頼んだ。
注文してから広げた新聞の最初の記事を読み終わらないうちにすき身丼がくる。
やたら早い。
小皿にわさびを落とし醤油を注ぎ合わせ、
どんぶりのすき身の上に満遍なくちょっと多めに回し掛ける。
充分に醤油がまわったら、
すき身と下のご飯を混ぜ合わせる。
鮪丼やづけ丼はそのまま喰うが、
すき身丼は混ぜるのがいいだろう。
一気に喰う。
醤油の香りにわさびが鼻に抜け、
すき身の旨味がそれに続き、
最後にはご飯の甘みがやってくる。
半分近くまでがっついて、
味噌汁に手を伸ばし、ひと息つく。
蜆の味噌汁が飲んだ翌朝には嬉しい。
周りを見渡すと、
市場の連中は、日替わりの朝定を喰っているようだ。
今朝のは鯵の干物と惣菜が2品。
その朝定を10分も掛からずに平らげ、
忙しそうに板場に声を掛けながら、
もうひと仕事に戻っていく男たち。
彼らが、すっと通り過ぎたあと、
すき身丼に鼻を近づけたときの鮪の匂いが微かにした。
魚河岸 にし与
沼津市千本港町109
TEL;055-951-6041
平日 6:00~15:00、土日祭日 ~20:00
木曜休
アルコールなしの¥1,050也
う ま そ う やなぁ~!
ここのページは、ほんまに「お酒とごはん」がいるわ。
朝一からこんなん書いてええんやろか? だぎんさん。
冬眠するのは中止せんとあかんわ。