
♪とぉ~しの初めのためしィ~とて~♪
と言う訳で、試しにはやっぱり焼肉屋。
それも、沼津に店を構えて40年という老舗の焼肉屋さん。
老舗だから、ロースターも初期の無煙ロースター、
ちょうど、あまねガードの交差点で信号待ちをしていると、
いい匂いが誘ってくるんですよねえ。
そんで、ためしィ~とて~と、ふらふらと誘われて行くんです。

「席に着いたら、まずは生から」とは、
テツヤ師匠からのお教え。
とは言っても、ここは沼津、しかも正月じゃ、ろくな内臓はない。
しかたなく、まずはユッケをマゼマゼしての掻っ込み喰いからが今年の初お肉。
そして次には、
話題のロース。
「ロース」と言ったら「ロース」であって「モモ」では決してない。
ただ、どうしても焼肉協会さんは、「ロース」は赤身の肉で、
「カルビ」は霜降りの肉、という自分ちの業界内の常識とかを正そうとしない。
ここで、出てきたのも、「上ロース」と言いながら、
肉屋が見たら、どうみても「ランプ肉」、つまり「モモ」である。
「じゃあ、カルビはどうすんだよ」と焼肉協会は開き直っているが、
「カルビ」は、バラ肉であり、「トモサンカク」は「モモ」、
「ミスジ」は「肩焼肉」という表示は、
小売の業界では常識であり、JAS法にも、ほぼその通りな定義もある。
まあ、一般のひとに聞いても、「ロース」と注文して「モモ」が出てきたら、
そりゃあ、「なんだこれ」となるが、
一般のひとは、切り分けられてタレ漬けになった牛肉を、
これが「ロース」で、それが「モモ」だと見分けられないだけである。
ただ焼肉協会さんは、そこにツケ込んでいるだけで、
漬け込むのは、壷漬けカルビだけにして欲しい。


ちなみに「ハラミ」、
こいつはなぜか「カルビ」と呼ばれることなく、ちゃんと「ハラミ」で流通している。
枝肉には付いてなく、内臓を外すときに一緒に外され、
内臓肉のひとつとして流通しているために、
一般の正肉(枝肉から骨抜きされた肉、ロースとかモモ)より安価であったが、
その肉の旨味と柔らかさから、今では「モモ」より高価で取引される。
「タン」や「頬肉」も、同じ境遇の部位だが、
「頬肉」はまだ小売に回ることが少なく、安価なままだ。
その「ハラミ」、内臓に引っ付いているため、若干の内臓臭がするが、
それさえ気にならなければ、こんなに旨い部位はないと思う。

そして、満腹の〆にはコムタンスープ。
見ての通り、「テール」、尻尾の輪切りだが、
屠場では、BSEの特定危険部位として、頚椎から胸椎、腰椎、仙椎までの脊髄を、
バキュームで外して廃棄するが、
この「テール」の尾椎だけは、そのまま流通する。
これも、「ハラミ」なんかと同じで、尻尾は枝肉に付いてなく、
内臓肉と同じ扱い、流通経路を辿る。
屠場で、バキュームしてBSEの特定危険部位を除去する行程は、
枝肉の状態のときにバキュームするので、
その行程を通らない「テール」は、なにもされずに流通していく。
前から疑問には思っていたが、
大体もう、BSEなんて、みんなすっかり忘れているし、
全頭検査だなんてやっているの、世界中で日本だけらしい。
さあて、歳の初めに焼肉から入ってみたが、
初詣に行った近所に神社に、「37年生まれ、前厄だからお払いしなさい」とあり、
「お払いしたら、毎日、腹いっぱい焼肉を喰える」かというと、そんなことはなく、
「お払いするより運動しろ」と、
傍らでおウチシェフが、言い放っているけど、
まあ、真理だろうなと納得しながら、お賽銭は節約した。
焼肉レストラン八福沼津市添地64
TEL;055-951-7329
11:00~26:00
無休
上ロース、ランプ肉だけど、¥1,450也。