カテゴリ:御殿場とか裾野で喰う |
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2009年 11月 19日
![]() どうしても、お休みの日のお昼には、 「ちょっと遠出して、美味しいお蕎麦を」となるのである。 で、御殿場までやって来た。 御殿場ICを下りて、山中湖を目指してずっと登っていく道、 反対車線には、中央道を通って来て、 これから、御殿場のアウトレットや、 さらに、東名高速に乗り直して伊豆へ向かう八王子や多摩ナンバーが連なっている。 その道の右手にきれいな棚田が見えてきたら、 連なる車列を横切り小羽根山に入る。 曲がりくねった田舎道を行き、 油断していると見落としてしまいそうな、 ごく普通の民家の脇に、手打ちそば処の看板が立て掛けてある。 ところで今夜、 テレビで、「そば前」を紹介していた。 「そば前」とは、蕎麦を手繰る前に、ちょっと一杯やることで、 だから、蕎麦屋さんには、 旨い日本酒が並び、 鴨焼きや焼き味噌、ぬきや玉子焼きなど、 居酒屋とはちょっと違った蕎麦屋の肴がメニューにあるし、 蕎麦で呑んで、締めに蕎麦なんて楽しみ方もあるくらいだ。 ところが、昨今の旨い手打ちの蕎麦という店、 なんだか決まって山の中とか辺鄙な所にある。 そして、そういう手打ちの旨い蕎麦の店には、旨い酒と肴があるものだ。 さあて、困った。 飲酒運転なんて、このご時世、しようもんなら大変なこと。 しかし、その店には車でなきゃ到底行くことはできない。 旨い酒と肴を用意するなら、 もう少しロケーションってもんも考えてもらえませんかねえ、お蕎麦屋さん。 ![]() ![]() さて、そんな辺鄙な場所にあっても、 こちらはふたり連れ、 激しいジャンケンの後には、 旨い酒と肴と蕎麦が待ってるわけだ。 ただ、目の前でツマンなそうに眺めている連れを無視して、 ひとりで飲んでいても、こっちもツマンナイ。 お酒は早々に、蕎麦を手繰るのである。 テレビではやらなかったが、 蕎麦屋の酒、 食事時を避け、ちゃちゃっとほろ酔いで切り上げるのがいいと言う。 しかし、蕎麦屋をやってる民家の庭には、 続々と他県ナンバーの車が入ってくるが、 辺鄙なところに開けたつもりの蕎麦屋が、 刈り取りの終わった田んぼに囲まれた道に、 そこだけ車列を作る光景は、 どこか馴染めない異質さを感じてしまい、 なんか、うまくいかないものだ。 手打ちそば処 小羽根山 御殿場市柴怒田375 TEL;0550-89-0764 12:00~15:00 水・木休 つけ鴨せいろと玉子焼で一杯やって¥2,500くらい。
2009年 11月 10日
![]() 鬱蒼とした林の中の小道を歩いて行くと、 その隙間から、綺麗にアールが掛かった屋根の平屋建築が見えてくる。 林の道を奥からぐるっと周り、その右手にガラス張りの工房がある。 しばらくその工房の作業に見入っていると、 背後の林から聞こえてくる小鳥の鳴き声に混じって、 あま~い香りが漂っているのに気がつく。 その香りに促されて、 手づくりのお菓子が並んだカウンターに行き注文をするが、 いつものお気に入りは、きんつばとどら焼。 ![]() 屋外にあるイチバン隅っこのテーブルに着くが、 林が見渡せるここが、とらや工房の一等席だ。 風が落ち葉を巻き上げ、 ブランケットの裾からその風が入ってきても、 この席を譲る気にはなれない。 小一時間ほど、 雑誌や本も置いてある、 長尾智子著デイリーフードなんて料理本もあるから、 退屈することもない。 お茶のお代わりを淹れてもらい、 澄んでキレがいい空気とお菓子の甘みでリフレッシュしたら、 ゆっくりと立ち上がり、 背伸びして、 風に揺れる林の向こうの空を見上げる。 とらや工房 御殿場市東山1022-1 TEL;0550-81-2233 10:00~17:00 火曜休 御菓子は¥250前後、お茶を淹れてもらって¥500。
2009年 05月 01日
3月の外食企業の市場動向が発表になった。 外食全体で3.1%の 既存店マイナス、 全店ベースでも1.4%の減。 相変わらずの外食離れが 顕著に数字に出ているが、 特に良くないのが、 ファミレスと焼肉屋。 ファミレスは既存店で 10.0%のマイナスで、 焼肉屋も7.0%のマイナス。 その焼肉屋、全店ベースでも 6.7%のマイナスだっていうから、 店を出せば出すほどマイナスという、 平たく言うと奈落の底へGO状態。 そんな、外食離れなら、さぞかし内食、つまり食品スーパーは良いのかと言うと、 ありがたいことに良い。 特に精肉部門がいい。 日頃の行いの大切さを、ジンジン感じる毎日である。 そんな他力本願でのほほんとこの不況の世を渡ろうとしていたら、 思わぬ落とし穴が遠い海の向うからやってきてしまった。 そう、お願いだから古館さま、「豚インフルエンザ」じゃなくて、 「新型インフルエンザ」と言ってくれ。 あなただけがいつまでも「豚」と言い続けているが、 それは、いやがらせだろうか。 そんな昨晩からやっと「豚」が「新型」になってホッとする間もなく、 きょうの豚肉相場は、ざまーみろと言うくらいのジャンプアップだ。 携帯が一日中鳴り止まない。 「なんなんだろう、この相場?」 「GWの手当て?」 「いや、ロースが荷薄みたい」 「じゃあ、輸入物を嫌っての、国産シフトか?」 「それにしても、7万頭以上の出荷があるぞ」 「イ○ンも、 ○Yも動いてないけど」 思惑と不安と山っ気が交錯する。 GWが明けてみないと誰が勝ったのかはわからない。 そんなわけで、うだうだ言っても仕方ないから、 「美味しい蕎麦でも食べようや」と、 毎度、毎度の展開で申し訳ありませんが、 そんな理由に託けて蕎麦を喰う肉屋。 業界紙からの問合せにも、 相場仲間からのデンワにも、 会社からのデンワにも、 ずっと、蕎麦屋から対応していたなんて、 決して口が裂けても言えません。 ![]() 手打ち蕎麦 草季庵 御殿場市杉名沢306-1 TEL;0550-88-0808 11:30~15:00、18:00~20:00 月曜休 天と鴨のせいろで¥3,200也。
2009年 03月 26日
![]() 朝からの雨が上がってきた。 すると、濡れた道路から水蒸気が立ち上がり、 それが、山道のカーブを曲がるたびに濃くなり、 終いには視界全体を覆う霧になってしまった。 その霧の先から、「蕎仙坊」の看板が見え、 アスファルトの道から木立の間の砂利道に入って行くと、 霧が一気に切れ、視界に森が広がっていた。 裾野や御殿場には、古い民家を利用した一軒家の蕎麦屋が多い。 蕎仙坊もそんな森の中の一軒家の蕎麦屋だが、 雨上がりの昼過ぎに窓際に案内されると、 テーブルの横の窓の外には、 遅い昼飯を喰いに小鳥たちも集まっていた。 ![]() ![]() オレたちはというと、小鳥たちには悪いが、とりあえずビールからやらしてもらった。 ここのビールは、銘柄を告げづに頼むと、麒麟のハートランドが瓶でやってくる。 古めかしいグリーンの無骨なハートランドが、 民家の障子や窓枠に妙に馴染んでいる。 「蕎仙坊に来たら鴨を喰え」と言う先人たちの言葉があるかどうかは知らないが、 ここの鴨料理、料理とまでは言わないが、鴨を使った肴がいい。 頼んだのは、鴨のしぐれ煮。 甘辛く煮込まれた鴨のモモ肉は、 柔らかく生姜のアクセントも効いていて酒肴に最適で、 しかも、あったかい状態で出してくれる。 もうひとつの肴はそば豆腐にした。 ![]() ![]() 窓の外の森を飛び回る小鳥たちを眺めながら、 散々呑んだあとには、当然蕎麦を喰うわけで、 ときどき蕎麦屋で、酒を呑みに来たのか、蕎麦喰いに来たのか、 分からなくなってしまう時もあるが、 きょうは、しっかり天ぷら付き三色そばというのを頼んでおいた。 三色そばの「三色」とは、更級にせいろに田舎の三種類のこと。 まあ、普通にせいろを喰っといたらいいが、 どうもこの三色の中にだけ存在する更科が気になってしまったのだ。 もちろん、せいろも田舎も単品で品書きにあるが、 更科だけは、「三色」の中だけにしかないのである。 結構待った末にまずつゆと薬味が来て、 さらに、そこから待ち、やっと蕎麦がくる。 運んできたオバちゃんが、「更級は足が早いから先に食べてちょ」と言う。 見るからに「足が早そう」な更科、 繊細で美しい少女のような蕎麦だ。 それに比べて無骨な田舎そば、 コシというより歯ごたえに近い食感は、 ちゃんと噛んで食べないと胃もたれしそうなほど頑固な蕎麦だ。 それにしても、大概の蕎麦屋では、 ちょっと物足りないような、もうちょっと食べたくなって、 品書きにあんみつや汁粉があると、ついつい頼んでしまうが、 ここのは、この「三色」が曲者で、 それぞれの盛りは、単品の8割くらいだけど、 やっぱりそれが3種類あると、単純に単品の2.4倍、 結構、満腹になるのである。 蕎麦屋で満腹ってあまりないが、 ごま油が効いた天ぷらの海老も大きめで食べ応えあるし、 油断してると甘味の別腹までいっぱいになってしまう。 じっくり1時間ほど、 こんなにゆっくり蕎麦屋にいたこともないが、 店の外に出ると、 冬じゃない陽射しがしっかりと木立の中に射していた。 ![]() 蕎仙坊(きょうざんぼう) 裾野市須山1737 TEL;055-998-0170 11:30~18:00 月曜、第2・4火曜日休 呑んで喰ってすすって、ふたりで¥5,600也。
2008年 09月 09日
平日の昼下がり、
御殿場から山中湖に抜ける幹線道路から一本入り、 木立の間の細っそく曲がりくねったデコボコ道を登った先にある一軒家の蕎麦屋、 こんなとこで、木漏れ陽を眺めながらビールを飲んでいると、 「お仕事に戻るのやめようか」 「そうね」 こんな会話になんの違和感もなくなってくる。 静岡に住んでる者にとって御殿場というとこは常に非日常である。 子供の頃から御殿場インターを下りて、 東富士にだらだらと上っていく道で既にワクワクし、 だから今でも、とらやの大きな暖簾や、 崎陽軒のレストランを過ぎるあたりまで来ると、 気分はもうすっかり「お休みモード」である。 それが、この季節には珍しく5月のような真っ青な空と、 雨上がりの澄んだ空気の日には、 なにがどうなろうと、 長ぁ~い昼休みになってしまうのは仕方のないことだろう。 ![]() 一番奥の部屋がいい。 前庭も見渡せるが、裏の林を眺めているのが気持ちいい。 懐かしい四角い傘を付けたふた輪の蛍光灯と、 裏庭を見渡す窓に備えられた網戸が、 田舎のおばあちゃんちに来たような錯覚を起こさせる。 素朴な味の肩ロースの煮豚をビールのアテに、 畳の上に足を投げ出して蕎麦を待つ。 ![]() 「おばあちゃんちにいるみたいね」 柱の間が狭い土壁、 ウルトラQの天井模様、 襖。 暫くして運ばれて来た蕎麦はしっかりと期待通り。 きりっとした立ち居の蕎麦に、 鴨の旨味が移った辛めのつゆ。 気難しい蕎麦が多い御殿場の中では、 珍しい分かりやすさ。 ![]() さて、蕎麦湯を飲み、 そろそろ席を立たなければならない頃合に、 「どうしよう帰る?」と尋ねると、 きっぱりと、 「お仕事よ」と言う。 常に女性の方が現実的で冷静だが、 せめて、ドライブでもしながら帰ろうと思った。 手打蕎麦 蕎林 御殿場市柴怒田598-13 TEL;0550-88-2350 11:00~お蕎麦が終わるまで。 木曜休 ビール1本に磯おろしと鴨ざるで¥3,500くらい。 < 前のページ次のページ >
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