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きちっとした冬空に鴨鍋。

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正月もまだ松の内なのに、街はすっかり日常に戻って、
ラジオの天気予報は、「大荒れです。」と連呼している。
大荒れなのは、きっと北海道とか日本海側とかで、
学生の頃、石川県出身の友人が「ウラくん」と呼ばれていて、
それはもちろん、出身地からそう呼ばれていて、
「北陸がなんで裏日本なんだよッ」と、いつも抗していたが、
日本海側のことをそんな風には言わなくなったのは、いつ頃からだろう。

西高東低。
表と言うか、こちら太平洋側は、
特に静岡なんて、大荒れの北海道とか日本海側には申し訳ないほど、
すっきりと冬晴れで、
空気は冷たいが、風もなく狩野川の川べりを散歩するには絶好な日和だ。

そう、やっと正月休みなのである。

月曜、火曜と取引先が年始の挨拶に来たり、
業界の賀詞交換会があったりで、
時計とスケジュール帳を見比べながらの、
ヘンな忙しさが続き、
固まった筋肉とか関節とか心とかを伸ばすにには、
やっぱり、きりっとした空気の中を歩くのが一番である。

まあ、そうすれば必然とお腹も空いてくるのであって、
散歩しながら、「あ~あれを喰いたい、これを喰いたい」と妄想も広がり、
その川面をゆったりと漂う鴨を見ていると、
どうしても、鴨鍋が前頭葉あたりから離れないのである。
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そんな訳だが、もちろん用意したのは狩野川にいた鴨ではなく、
青森県産のつがる鴨のロース。
食品の表示上、「本鴨」とか「真鴨」とかの呼称は出来ないが、
所謂、合鴨ではなく、品種で言うとバルバリー種、
そのムネ肉だが、鴨の場合は、なぜか欧米風にムネ肉を「ロース」と言う。

年末年始を、こちらは正月休みもなく働く土鍋に、
定番の白菜、舞茸、セリ、そして鴨には付き物の焼き葱を入れ、
出汁は、ちょっと辛めにして、〆を蕎麦にする予定。

太鼓持ちさんなら、ここは粋にきゅーッと熱燗でいくんだろうけど、
無粋なこちらは、相変わらずのビール。
乾いた空気には、ビールのノド越しがサイコーと、
缶ビールを直飲み。
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箸休めには、
頂き物だが、あの金田中のお節を、こんな時期になって頂く。
鮑に海鼠に車海老とか鴨、
蕗の薹に鮎に甘鯛、鰤、鰆。
からすみとか数の子なんて極普通に見えてくるし、
蒲鉾だって高級品なんだろうに、
手付かずで放置。
でも、やっぱりお節は冷たい料理、
なんで、温かいお節がないものかと思うが、
きっと、知らないだけなのかも知れない。

さて、充分に身も心も暖まったと、
寒いのは苦手だが、
きりっとした寒さは、気持ちを改めさせてくれるし、
手足を動かすことは、
きっと、脳ミソもいつものことだが僅かながら活性化してくれるんだろう。
そんな気がして、夜のベランダに出てみたが、
ソックダクトから降りてくるような冷気に、
早々に鍋の前に戻ってしまい、
精進だとか改心だとか、
そんな綺麗事、オレには無理だと、
そっちの方を改めて認識してしまった。
Commented by まるち at 2010-01-13 05:14 x
寒い・・・今日の仕事、よりによって都内だった(涙)初雪だって!
いま、まさに鴨鍋キボンヌ。
さすがに太平洋側も今夜は熱燗欲しいんじゃない?
Commented by tadano_buta at 2010-01-14 00:46
>まるちさま、毎度。
寒かったけど、熱燗じゃなくて焼酎のロックやってます。
ウチでする熱燗って難しいんですよね。
チンするとヘンに熱くなったり、
ヤカン的なものはないしで。
それに、部屋の中はあったかいから、
どうしてもビールや焼酎になってしまいます。
熱燗、燗付け器でも、探してきましょうか。
by tadano_buta | 2010-01-06 22:47 | おウチごはん | Comments(2)

美味しくご飯を食べるために、 楽しくお酒を飲むために!


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