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うなぎや 富士根方街道

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最近、やたらと道路工事多くないですか?
そりゃあ、年度末の道路工事、風物詩のようになり、
一時期、税金の無駄使いと非難されて、
ここ数年少なくなってきたと思っていたのに、
また、今年は、政権交代の影響なのか、事業仕分けの影響なのか、
あるいは、国の意思が行政の末端にまで届いてないことの表れなのか、
それにしても、あまりに露骨すぎませんか。

そんな、姑息な道路行政からは、ちょっと取り残されたような街道がある。
沼津ICから市街地に下りていくと左側に門池という池があるが、
そこらあたりから、富士の吉原まで、
愛鷹山の山裾を縫うように曲がりくねって走る根方(ねがた)街道だ。
地元では、国道1号線の抜け道として、
道幅は、すれ違いがやっとくらいだが、朝、夕は結構の車通りがある。
また、その山側には、小さな名刹が続き、
古びた街道に、情緒を加えている。

その古い街道に、これまた昔からの風情であるのが、このうなぎやさん。
大体、このあたりは、浮島沼と呼ばれる湿地帯で、
富士山の伏流水で沼地ができたらしいが、
昔、その沼には、天然の鰻がいたらしい。
つまり、浮島あたりは、鰻の産地だったということだ。
鰻の産地と言えば、静岡には他に吉田町と浜松があるが、
どちらも今では、数件の老舗卸があるくらいで、とても産地とは呼べない。
それでも、浜松は、産地でもあったが、消費地でもあったために、
今でも鰻屋は盛んである。

そうすると、昔、鰻の産地であったこの浮島あたりも、
吉田町のように、まあそれ以上に、
鰻の流れからは忘れ去られてしまった街なのかも知れない。
一方、三島の鰻は、富士山の伏流水で鰻を活かして、あそまでなったが、
元々産地でもなんでもなく、ただの消費地だった三島は、
吉田町や浜松のような養鰻池で育った鰻でなく、
ここ浮島の沼地で育った天然鰻を使っていたために、
伏流水を使っての活かす技が広まり、発展したのかとか・・・
いろいろ考えてしまう。

まあ、通りすがりに寄った老舗の鰻屋で、
これだけ楽しめりゃあ、
それだけで、充分かも知れない。

でえ、そのうな丼、
特段、良い鰻を使っている風でもなく、
タレも田舎の甘めのタレだが、
ふっくらとまた香ばしく焼きあがっていて、
職人さんの気心が充分に伝わってくる良いうな丼だと感じた。


うなぎや
富士市中里1343-2
TEL;054-534-0008
11:00~21:30
うな丼、¥1,700くらい。良心的です。
Commented by まるち at 2010-02-04 04:55 x
土に寝ころぶおっさん・・・のときは、技術が進歩しても
パソコンから臭いしなくてよかったわぁ~って思ったけど
うなぎブログの時は匂い、欲しいかも。
Commented by tadano_buta at 2010-02-05 02:53
>まるちさま、毎度。
自分で撮った写真なのに、
それにしても、旨そう。
by tadano_buta | 2010-02-04 02:55 | 富士宮とか富士で喰う | Comments(2)

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