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やっとで喰ったのが札幌の豚丼。

やっとで喰ったのが札幌の豚丼。_d0116173_22144318.jpg
結局、最終日、羽田へ行く便が出る1時間ほど前、
空港ターミナルの居酒屋のようなレストランで、
3分で出てくる豚丼を喰うのがやっとだった。

北海道へ入ったその日の午後、
知床半島の根っこあたりにある和牛の牧場で、
そこの社長と出荷適齢の牛のケツを眺めながらバカ話しをしていた時、
なにやら急に胃の中心部を鷲づかみにされたような激痛が走った。
それでも、しばらくすると激痛は去ったが、
その後も鈍痛が胃の中心部から脇に移り、
腹部全体から腰にまで拡がってくる。

東南アジアに7年もいて、一度もゲロったことのなかったオレの胃腸、
やっぱり年には敵わないのか、
こんなことは初めてで、額や背中にイヤな汗が流れていたが、
ただ、原因がわからない。
朝、芝浦の市場に寄り、そのあと朝飯にした港南の寿司屋か、
または、羽田から出る前、昼飯にかき込んだ空港のベーグルサンド、
挟まっていたのは、明太子と生ハム。
それとも、ただのストレスか。

原因がなんだろうと、
その日の夜の知床牛を七輪でBBQしゃちゃおうの夕飯から、
翌日の雲丹丼も横目で眺めてただけだし、
札幌に移動して、夜はすすき野と言われ、寿司屋に案内されはしたが、
そして翌朝のプリンスホテルの朝飯ビュッフェとか、
まったく、何をしに北海道まで行ったのか訳が分からないとはこの事。
生きてる意味がない、とも思ったが、
最終日のそれこそ終盤、
空港のみやげ物屋が並ぶあたりを、
試食をポツポツしながら歩いていると、
なんとなく空腹を感じてくる。
数日振りの、この空腹感、普段なら、2時間毎に感じていたモノを思い出し、
目の前にあった、豚丼ののぼりに惹きつけられるようにして、
居酒屋のようなレストランに入っていった。
メニューを見ながら、海鮮丼にしようかと思ったが、
ちょっとそれはと躊躇、
じゃあ、豚丼なら火も入っているしと、
でも、豚丼と言えば、十勝だし帯広、
そして、ここは札幌、千歳。
まあ、それでも許してもらおう、
やっとこさ、まともに飯が喰えそうなんだから。
でも、絶対に笑ってるはずだ、ウチのシェフ、
「自業自得」とか、「普段の行い」とか。
オレもそう思うし、それが原因としか思い浮かばないから仕方ない。
豚丼を、こんな思いで喰うとは思いも拠らなかったけど。
by tadano_buta | 2010-08-27 22:13 | あちこちで喰う | Comments(0)

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