北海道の企み。
2010年 08月 28日
北見や札幌や八雲で、しっかり仕込みをして来たのである。
それが、写真の詰合せパック。
実は、おウチシェフから必須のミッションを与えられており、
それは、「とにかく、どんなに忙しくても、ミョウバンを使ってない雲丹を仕入れろ」だった。
それが、なんと、こんな辺鄙な空港の、
客なんて、1週間に3人くらいしか来ないような(ウソです)、
みやげ物屋の冷凍ケースにあるなんてと、
へヘンな気分で、送料込みで¥4,000もしたが、
これで、ミッション終了とタカを括った。
ミョウバンを使ってないどころか、
塩水に漬けただけの利尻の生雲丹を発見してしまったのである。
雲丹にミョウバンを使うのは、型くづれしないためと言うのがほとんどで、
切ったバケットの上に海苔を敷いて、
その上に、塩水漬けになった雲丹を乗せたが、
見る見る溶けるように形が崩れていく。
これも、ミョウバンを使っていないからで、
その代わり、利尻の昆布を喰って育った塩水漬けのバフン雲丹は、
ミョウバンのヘンな苦味抜きで、
濃厚な磯の香りとコクが、口に含んだ瞬間にやってくるのである。
それもこれも、胃痛で喰えないという現状は、仕方ないと諦め、
原料を宅配し、帰ってからのシェフの仕事に期待しようという企みだったが、
果たして、それらを前にして見ると、
特に、それ以上手を入れる必要があるとも思えず、
「なにかしようか」というシェフの問いにも、
「う~ん、毛蟹剥いて」くらいしかなく、
それでも、毛蟹と粒うにを冷製パスタにしてくれて、
ちっとは、企みも果たせたかな、くらいだった。
じっと耐えたコンビーフ(涙)
日曜の朝から、こんなブツを目にするなんて思いもよらなかった
もう言葉も失うわ、美味しそう(_ _。)・・・。