みうらうどん 富士吉田市
2010年 09月 18日
なんて律儀なんだ、オレ。
甲州で肉と言えば、馬肉。
この肉うどんのトッピングも、もちろん馬肉である。
7~8年前頃、頻繁に通っていた石和にある食肉処理場で、
馬さんが係留されていて、びっくりしたことがあったが、
たまにだが、月に数頭のと畜をすると聞いた。
今でも、富士吉田市内の個人肉屋の店先に、
「馬肉あります」ののぼりを見かけるが、
このうどんのトッピングのように、馬肉が日常的に食卓に上るのだろう。
ところで、馬肉と言えば熊本だが、
一般に流通している馬肉に、国産のものは少なく、
そのほとんどがカナダからの輸入だ。
ただ、肉そのものを輸入している場合もあるが、
馬を生体として輸入しているのが、熊本の馬肉大手だ。
輸入した生体を熊本で肥育して仕上げてから屠畜する。
ただし、その馬がカナダにいた期間と、
熊本にいた期間とで、その長い方が「産地」となる。
そういう「産地」の付け方が、JAS法で決まっているから仕方がない。
やっぱり「国産」の方が、消費者には喜ばれるので、
熊本での肥育期間を、カナダいる期間より長くして、
「国産」とか、「熊本県産」とかの産地表示にしていたが、
なかなかそれだけ長い期間肥育しておくコストも大変で、
よりリーズナブルな傾向に流れているのも理解できる。
プレハブ、砂利駐、板の間、折りたたみ座卓に、セルフの水。
もう、これ以上ない素朴さの演出・・・
多分、あれは演出に違いない。
そして、うどん自体も、絵に描いたような素朴さ。
醤油、味噌ベースの汁に、
ちょっとコシがあるうどんがドンと収まって、
あとは、刻みネギと例の馬肉。
天かすは、テーブルの上にあるから乗せ放題。
ただこれだけ。
これで遠方からの客を呼んじゃうんだから、スゴイ。
この懐かしく飽きが来ない味。
有名ラーメン店の複雑な味は、コンビニのカップラーメンになるのに、
こういう単純明快な、素朴な味は、
コンビニの商品開発ではできない。
喰いモノって面白いよなあって、あらためて思った。
みうらうどん
山梨県富士吉田市下吉田1141-1
TEL;0555-24-1141
10:30~14:00
水曜休
迷わずに、肉うどん¥400也。
昔、群馬の田舎じゃぁ
トモダチんちの食卓で馬肉つうもんを初体験した。
たしか榛名の麓の畜産農家だった。
伊香保温泉の老舗旅館の御曹司に口説かれたときも
まかないをご馳走になりながら馬があったよぅな・・・
で、モンゴルの馬乳酒は聞いたことがありますが、国内じゃ馬の搾乳自体聞いたことがありませんからね~。