ooh la la
2010年 11月 17日
日本語にすると、「環太平洋戦略的経済連携協定」と言うのだそうで、
それなら、どっか途中に、「Economical Strategy」とか、
「協定」なんだから、「Agreement」とか入ってもよさそうなんだけど、
こういうのって、どうも単語と内容がボケるよなあ。
まあ、意識的にお役人さんがボカしているのかも知れないけど、
行政府のトップは、「TTPの締結で関税がゼロになる」なんて、
あまりに短略的なことを言っているらしいけど、
例えば食肉製品、TTPを結んで関税がゼロになり、
今より安い輸入食肉が入ってきて、消費者はハッピーかと言うとそうでもない。
今すでに、グローバルな市場では、
牛肉や豚肉はロシアや中国に買い負けているのである。
「買い負ける」とは、単純にロシアや中国が、
ニッポンより高い値段で買っているってことだけじゃなくて、
グズグズしていて「買うものさえ、なくなってしまっている」状態のことである。
ただ、ニッポンは今までたいへん良いお客さんであったがために、
「はい、ニッポンさんもこれだけは"量″として買う枠があるから、なるべく高く買ってね」
と言われて、買わしてもらっているだけで、
来年になれば、牛肉や豚肉だけでなく、
鶏肉もいずれロシアや中国に買われてしまうのは目に見えている状況である。
そう言うことは、「関税ゼロ」以前に、輸入するものがなく、
TTPによって中途半端に入ってきた輸入品が、
国内農業、国内畜産業にダメージを与えていたりしたら、
それこそ、スーパーの棚から生鮮品がなくなり、
極論を承知で言えば、「こんなに豊かな国で、食べるものがなく餓死してしまう」、
そんな状況になってしまうかも知れない。
「国内食料自給率を上げましょう」と言いながら、
一方では、TTPみたいな国産もなければ、輸入もできないような、
さらに、「喰うものがなくなってしまう」ようなことが危惧される状況を作ろうとしている。
結論としては、こんな国に仕方なく住み続けなければならいのなら、
「今のうちに美味しいものを喰っとくべきだ」と言うことでしょうか。
「あえて、ほぐし牛肉と言いたい」そうで、
食用油脂とか無添加で、それはそれで良いが、
そうは言っても、コンビーフにはあのまったりとまとわり付くような脂が必須であり、
あまりに、小ザッパリとしたコンビーフは、もはやコンビーフとは呼ばずに、
別の名前、それこそ「ほぐし牛肉」とかの名称で、販売の一線にいてほしい。
このコンビーフ、ひらひらしたラベルの裏側には、
しっかりと料理用途が載ってますので、安心してお使いください。
それはそうと、もうそろそろ、あの総理大臣ごっこは、
終わりにした方がいいんじゃないかと、
きっと、誰もが思っていることなんじゃないかと思うが、
もう一度、野に下ってから、また戻ってきたら、ちょっとは違っているんじゃないんだろうか
それにしても、昨日の鹿が忘れられない
今週末は残りの鹿にノックアウトされそうだにゃ。