鰆の記憶。
2011年 05月 27日
武者小路実篤が、「食は記憶である」と言ったらしい。
いや、たぶんどこかで、そんな事も言ったかも知れない。
名古屋で貧乏学生をしていた頃、
名鉄メルサにテナントで入っていた紀文さんでバイトしていた。
なぜか、そこの店長さん始め従業員さんに、静岡県出身者が多く、
たいへん可愛いがってもらった。
紀文と言えば、おでん種だが、秋冬以外の商売ネタは、その限りではなかった。
そのひとつに、鰆の西京漬けがあった。
当時の西京味噌は、今よく見かける上品な黄色ではなく、
もっとオレンジ色に近い色をしていた。
試食を焼きながら、だいたい500切れくらいを一日に売っていた。
先にも書いた通り貧乏学生だったオレは、
試食を焼きながら、かなりの部分、自分のお腹にも収めていた。
小骨はやたらと多いが、淡白な白身に香ばしい西京味噌が堪らなく旨かった記憶がある。
昨日の夕飯。
全粥中、
鰆の西京漬け焼き、
ビーフンソテー・ハム、
五目浸し、
リンゴ。
コメント、ありがとうございます。