鰻の原価。
2014年 08月 16日
箱根の西麓から裾野に引っ越した鰻屋さんに電話すると、
今まで、3900円だった松が4500円になったと言う。
確かに、ここんちの鰻は出色の旨さだが、
それにしても、1人前4500円はないだろう。
ふたりで行けば、高速代や値上がり甚だしいガス代も含めると、
軽く1万円を超えてしまう。
もはや気楽な休日のお昼ご飯ではない。
鰻って、そんなにエライのかッ!
ちょっと、怒気まで含んできたが、
今、普通の活鰻の値段って、大体キロ4500円。
それにサイズがあり、5Pとか4.5Pと言ってサイズ分けしているが、
生き物に0.5尾なんてなく、
キロあたり5尾の中に、
1尾あたり200g前後のグループと230g前後のグループがあるということだ。
と言うことは、1尾あたり900円~1035円くらいが、今の活鰻の原価だ。
これが、職人さんの手によって・・・
串打ち3年、裂き8年、焼きは一生という工程を経ると、4500円になるらしい。
ちょっと、お値段と商品の価値にアンバランスを感じてしまい、
「スーパーのでいいんじゃない」という結論。
スーパーのだってしっかりしてるヤツは、それなりに旨い。
ちょうど、白焼きを売っていたから、そちらを選び、
おウチで温め直し、
最初は、山葵醤油、
途中から塩で頂いた。
よく冷やした清酒のアテには、これで充分。
なんてたって、1尾1680円也。
鰻バブルの鰻屋さん、
鰻って庶民の食いものから遠く離れてしまったんですね。
くじらと同様なのかな (^^;