炭焼鰻 かん吉 静岡市御門台
2008年 07月 05日
先々週末からの現場応援で、
本社で仕事ができたのは2~3日に一度、
それも夕方から夜になってからがほとんど、
机の上にはファックスやら書類の山。
メールを開ければ、
「未読」のマークが延々と。
これで仕事が滞って、いろいろと支障が出るんなら、
さっさとモバイルとかにした方が効率がいいはずなのに、
でっかいラップトップじゃ持ち運ぶのにもひと苦労だ。
さて、そんな本社の昼休み、
南幹線のかん吉まで鰻を食べに行った。
もちろんひとり。
鰻はマイペースで食べたいから決まってひとり。
ゆっくり味わいたいときもあれば、
イッキに掻っ込みたいときもある。
例えば、白焼きや肝焼きから一杯始めたいときもある。
静岡で行列ができるほど旨い鰻屋と言えば「かん吉」だが、
その「かん吉」とは東新田のかん吉。
南幹線の御門台かん吉には行列などない。
それでも、ここがいいのは空いてるから。
じゃあなくて、オレ的にはこっちの方がずっと美味しいと思うからだ。
「炭焼き」って謳うだけあって皮はパリパリで身はほっこり、
タレは少なめでちょい辛口の上品系。
これで2,000円しないんだから大満足ッスよ。
ところで、こんな美味しい鰻を頬張っている間にも、
その鰻や飛騨牛の産地偽装だのって、
無粋な話しが巷間飛んでいる。
産地によってその育て方の技術や環境が異なるから、
その結果として産地によってはプレミアも付き、
市場価格が違ってくるってのは分かるが、
そんな話はオレたち供給側の都合。
それを上手にマーケットに説明しきれないから偽装なんてのが発生する。
だいたい、飛騨牛なんてずっと以前から偽装というか、
「勘違い」しそうな制度の存在がある。
「飛騨牛」と定義されるのは、
肉質と歩留まりの等級で、A3~A5であるってのは、
このところの報道でよく知られることとなったが、
もうひとつ飛騨牛には、
「岐阜県内で育った月齢」っていうシバリがある。
それが、「14ヶ月以上」であり、そこに問題があるのだ。
和牛、特に黒毛和牛の育成・肥育には通常30ヶ月近く掛かるのが普通。
直近の農水省飼養統計でも、
和牛の平均屠畜月齢は29ヶ月齢となっている。
さらに、牛肉の「産地と」は、
「一番長くいた場所」、専門的に言うと「最長飼養地」を
「産地」とすると言うJAS法がある。
「最後にいた場所」でなく、あくまでも「最も長く育った場所」が産地となるのだ。
つまり、お隣の愛知県で生まれて15ヶ月飼養され、
岐阜県に移され14ヶ月飼養された後、29ヶ月齢で屠畜され、
等級が合えば「飛騨牛」としては認められるが、
「岐阜県産の飛騨牛」にはならないのだ。
この場合は、「愛知県産飛騨牛」となってしまうのである。
もちろん、飛騨牛にとって「愛知県産」と「岐阜県産」では、
市場評価に雲泥の差がある。
こんな矛盾を含んだ消費者に説明できない制度をいつまでも放って置くから、
今だに偽装なんてことが起こってしまうのである。
ただ、消費者側にも勉強してもらいたいところもある。
なんでもかんでんものブランド志向だ。
自分の価値観で商品を選ぶ、
そんなプロの消費者になってもらいたいとも思う。
空いているのに旨い鰻屋。
それが、オレの価値観に合うから通うのだが、
ふつう、一般的に旨けりゃ、
もっと混んでて然るべきなのに、
オレの価値観ってのが、もしかしてズレているのかも知れないっていう不安感は、
正直、ちょっとある。
炭焼鰻 かん吉清水店
静岡市清水区御門台3-10
TEL;054-348-1712
11:30~14:00、17:30~20:00
月・火曜日休
うな重、肝吸いとお新香が付いて¥1,850也。
1週間ほど前から、画像アップのための画面が開かず、
何度かエキサイトとメールでやり取りもしたが、
全然改善されず、しかたなく文章だけのアップ。
この先、画像をスティックで持ち出し、
ネットカフェとかで更新しなけりゃならないのか。
なんかめんどーになってきちゃった。
アメリカから帰国し、日本の食肉業界(川下)に入る事となりました。プロの消費者を育てられるような肉屋になりたいと考えてます。
業界は、せまいので、どこかでお会いできる事、楽しみにしております。
その時には、色々と教えてください!
パソが対応してないんじゃないの。
(って、私はそうなんです。)
exblogの写真のトラブル、解決したようなことが書いてありましたよ。
いつも写真も文章も楽しみにしてますから!
安くても絶対美味しいだろうと思われる見た目ってあるじゃないですか。
例えば、お肉やマグロのサシの具合とか。
だから、ブランドより決め手はコストパフォーマンスですね。
このお値段でこのサシ具合なら充分満足できる、、とか。
でも、それって食いしん坊だからこそわかってしまうんですよね、、きっと私も、だぎんさんも(^^ゞ
わからなかったらブランドに頼った方が失敗ないだろうと考えてしまうんでしょうね。
うなぎですかぁ、僕の住む町浅草にもそれはそれは旨いウナギを食べさせてくれる名店が数軒あります。初小川、色川、ちょいとはなれて千寿に尾花。どれもそれぞれオンリーワンっぽくて素敵な店です。
まぁ一番お気に入りは初小川かなぁ。
こないだ飛騨牛偽装問題で急遽生放送に出演しましたけど、やっぱり自分も含めて物を選ぶ価値観を成長させなきゃなぁって思いました。
また食べに来てくだっさいね!
でも、文章のスタイルが独特で、そこが魅力なのですよ。
で、時差の関係から、いつも一番に読んじゃうみたいで、コメントを書き込むのに、みなさんの足並みが揃うのを待っているような次第で...って、やっぱり旧日本人?
ところで飛騨牛のあの社長さん、数年前に、テーブルまで来て、お肉を焼いて下さったので、吃驚。
こうなって残念だけど、また頑張って欲しいなぁ。
コメントへの返事、遅くなってしまってごめんななさい。
そうですね。餃子に続き鰻、でも今回は鰻の売場の縮小なんて現象は起こってないようです。なんたって土用の丑がもうすぐですからね。
飛騨牛だって、看板を下ろした焼肉屋や量販店はないようですね。
こちらも、焼肉シーズンでカキイレ時だからでしょう。
結構ゲンキンなものです。
エキサイトの写真アップの問題、結局ダメでした。
使っているパソの問題みたいです。
買い替えようかなって思ってMS中です。
コメントへの返事遅くなってしまってごめんなさいでした。
以前、会社の消費者モニターさんたちのアンケート結果で、ブランドなどの名前に頼らないで買い物をしているって人が4割くらいだったことを思い出しました。
結構多いんだなって思ったけど、残りの6割は、やっぱりブランドなんだと思うと、ちょっと考えてしまいます。
だいたい、消費者のブランド志向を批判しておきながら、小売の売場にはブランドだらけですよね。
ちょっと反省です。
コメントへの返事、遅くなってすみませんでした。
そうそう、浅草あたりには美味しい鰻屋がいっぱいですよね。
飲み仲間とよく話すのが、静岡には美味しい鰻屋と焼き鳥屋が少ないってことです。
そちらの鰻屋の記事をネットなんかで見るたびに羨ましく思いますよ。
このところ、牛肉の消費がイマイチで、芝浦へ買付けに行く機会がほとんどなくなり、いっちゃんとこにもだいぶご無沙汰ですが、最近、もとさやがいっちゃんのお店に頻繁にお邪魔しているようで、彼女は根っからの牛肉マニア、倒れるまで食べさせてやってください。
オレもまた近々にあの絶品レバーカルパッチョを喰いに伺いますよ。
コメントへの返事、遅くなってごめんなさいでした。
そうなんですよ。
こっちも、写真を載せられないと、このみさんを羨ましがらせることができなくて残念なんですよ。
コメントが揃うのを待ってるって、それって空気を読むってことなのかな。最近の傾向らしいですね。
丸明、そうでしたね。
旦那さん、飛騨牛のファンでしたね。
でも、今回は飛騨牛のブランドにキズが付くとこまで行ってないようだから、大丈夫ですよ。また食べに来てください。
あの社長、自分もよく知ってますが、人間的には悪いひとじゃないんですよ。
でも、間違ったことをしちゃダメですね。
たぶん、直に会社は閉めてしまうと思いますよ、残念です。
MY FAVORITEさまのブログには、私もちょくちょくお邪魔させて頂いてました。
きっと履歴からいらしたのですかね。
また、どうぞいらしてください。
今後ともよろしくです。