雨上がりの牛すじ煮込み。
2009年 02月 03日
去年1年間の小売業の売上統計が出てきた。
景気が良くないというか、先が見えないから、お財布の口が堅い。
だから、デパートや外食の売上がまず最初に落ちる。
次に、衣料品や雑貨、家電品などが落ち、大きなGMS(イオンやIY)が厳しくなる。
今年のイオンやIYは、ディスカウントタイプの店舗の出店を増やすという。
そんだけ消費の背景が厳しくなっても、人口が思いっきり減らない限り、
世の中の胃袋の数は変わらない。
だから、食品スーパーは堅調でいられる。
さらに前半年、ガソリンが高かったりして、食品の買い物を近所で済ませようとする。
タポスの棚ボタ効果もあったが、近くて便利なコンビニが支持されているわけだ。
それに、最近の主婦は料理をしないらしい。
できれば、刺身と出来合いのお惣菜ですませたいと思っている。
お魚屋さんでは丸さかなが売れなくなり、
おつまみ系のサラダっぽいものや、
鍋用の切り身さかなが売場で幅をきかせてくる。
一方、お肉屋さんの売場では、魚に比べて料理が楽チンなこともあり、
前年の実績を超えているとこがほとんどだ。
料理が楽チンと言ったが、それこそ肉料理イコール焼肉。
フライパンで、ホットプレートで焼くだけ、
それを料理と言うのか、
まあ最近では、買ってきたお惣菜をお皿に盛ることも「料理」だというらしいから、
焼肉はリッパな料理に違いない。
お肉屋さんのもうひとつラッキーな点は、
中国餃子の件以降、冷凍食品が売れなくなり、
お客様のお弁当ニーズが、ウインナーに移ったことも追い風となったらしい。
こうして、局地的に見るといいところもあるようだが、
スーパー業界は総じて土砂降りの雨模様と言ったとこかも知れない。
西の空が冬の夕焼けで真っ赤になり掛けていた頃、
その西に向かって高速を走り、
「あ~あ、日が沈むまでには着きたいなあ」なんて思っていたら、
その次のカーブを曲がり終えた頃には、すっかり日が落ちてしまっていた。
ところで、牛すじ。
牛すじは、たっぷりの湯でボイルしてから、水洗いしてきれにする。
それを食べやすい大きさに切ったら、
もう一度、水、醤油、酒、味醂、砂糖で煮る。
好みで、生姜を入れたり、唐辛子を入れたりする。
一緒に牛蒡やコンニャクを入れて煮込んでも美味しくなるが、
牛すじを食べようと思って口に入れ、
それがコンニャクだった時の侘しさがイヤだから、
オレは牛すじ煮込みは、牛すじだけで完結させたのがいい。
まだ、これから行く先にもうひと仕事が待っている。
「帰ったら煮込んである牛すじで一杯やろう」
そうでも妄想しないと、このままSAで眠ってしまいそうだった。
すき焼きでは、しらたきを肉と隣り合わせで入れてはいけないと聞きました。
(もっとも、当方しらたきを好みませんので入れませんが。)
煮込みでの影響はどうなのでしょう。
かつて東京で「糸こん」と言って笑われたトラウマで、
今ではもっぱら「しらたき」と言う気の弱い奴です。
(厳密には両者はベツモノというハナシもありますが。。。)
こんにゃくの近所にお肉があると、やっぱり硬くなるそうです。
これは、こんにゃくを固めるときのカルシウムが溶け出して、
お肉が硬くなるのを早めるそうです。
元々、お肉は煮れば硬くなるし、時間が経てば、それも硬くなります。
その硬くなるっていうのを早める作用があるようです。
「しらたき」ですが、これはこの地方だけの言い方みたいです。
元々しらたきと糸こんは同じもので、糸こんを漂白したのがしらたきです。
ですが、静岡では絶対的に糸こんが売れ、しらたきは売れません。
おでんにも糸こんだし、もししらやきを入れたおでん屋さんがあるとしたら、
それは、静岡を逸脱したおでんなのかも知れません。
東京でも正々堂々と「糸こん!」と言ってやってください。
胸を張って「糸こん!」で参ります。
糸こんと黒はんぺんは、静岡のソウルフードですね。
でえ、訂正です。
しらたきが静岡独特の言い方じゃあなくて、糸こんが静岡独特の言い方でした。
すき焼きの中でもおでんの中でも、「糸こん」ですよね。